「根深ければ、葉繁し」と申します。
根が細かく深く張っている樹の葉は、みごとに生い茂っております。
同様に樹は、広く深く細かく根を張っていなければ、大樹に育ちません。
教育も事業も同じ。すぐに役立つことばかりをしていますと、根がおろそかになります。
何事も、最初に手をつけるべきはいつも根で、葉は後。
これは鍵山秀三郎さんの著書「一日一話」に教えて戴いた言葉です。
すぐに役立つことばかりをしていますと根がおろそかになります。
「根が深く広く細かく張っている樹の葉は立派に生い茂っている」
ということを現しています。
樹は深く、広く、細かく、根を張っておかなければ大樹にはならない
…と鍵山秀三郎さんは仰っています。
これは人も同じで「合理化」という言葉の下、見た目の部分(葉の部分)に意識をとられ、すぐに役に立つこと(そのように見えること)ばかり探し求めてしまいがちですが、根の部分を疎かにしていると、頭でっかちで、バランスが悪く、うまくいくことはまずない(大樹になることはない)ということを学ばせていただきました。
社会がこのことを実践し、次世代の子供たちにその背中を見せることで、未来は良くなると考えております。
悠然と構えている大樹は、それが自然の摂理なのだという教えの下、我々が物事に取り組むとき、忘れてはならないのが「根」の部分。
「葉」の運命は「根」の張り方で決まる。
